長期間低迷していた萩原台の地価がやっと前年比プラス圏に浮上です。
令和4年萩原台の公示価格は、94.000円/㎡と前年比1.08%アップという結果になっています。
駅からやや離れたこの分譲地の地価反転は、コロナ禍で住まいへの意識が変化(一戸建て住宅見直し)したことが大きいでしょう。
在宅勤務普及による駅近志向の弱まりとワークスペースのニーズ拡大⇒高騰したマンションから戸建て志向に
公示価格は9,4000円/㎡(坪31万743円)ですが、実際の取引価格は公示価格の約1.1倍(勢いがあるエリアなら1.2倍位?)と言われています。
従って(鑑定評価が行われた昨年秋頃は)実際の取引価格は坪34~36.5万円程度だったのでしょう。
なお、この調査ポイント(東2丁目169番)は、都道府県基準地価調査の地点にもなっており、半年(1月、7月)ごとの地価変動を知ることが出来ます。
ただ、萩原台は起伏があり道路との高低差が大きいなど、土地の個別性が強く成約単価のばらつきが相当あるのに注意が必要です。
本調査地点は、南傾斜で(道路との高低差なし)223㎡の整形敷地というかなり良い立地条件のところです。
昨年、不動産業者さんに「萩原台の売り物件は瞬間蒸発する」位売れていると聞いていたので今回の上昇は予想していましたが、実は今年に入ってもかなりの勢いで売却物件が出て成約も急増中です。
このままいけば、7月1日時点の基準地価も上昇し、大きくはないものの地価上昇トレンドが鮮明になるでしょう。
ただし、土地分と(新築する)建物の価格分と合わせた予算で物件を購入するので、ロシア発の木材(合板)価格急騰が懸念材料です。